【スーツと筋肉】僧帽筋と首のせめぎあい「シャツ襟」

2018年11月12日

こんにちは、あつめ(@atm_152)です。

※この記事はスーツに必要な筋肉、筋肉に必要なスーツの着こなしに関連した記事です。

 

今回からは、筋肉を最大限に引き立てる「着こなし」を紹介していきたいと思います。

実際に格好良い筋肉を身に纏っていても、着こなしに気を使っていなければデブに見えたり、ダサく見えてしまったりします。もちろん裸だと格好いいのはわかっていますから、上手に布をかぶせてあげましょう。

今回は顔とスーツを繋いでいる「シャツ襟」に焦点をあてて説明していきます。

首とスーツの繋ぎとしてのシャツ

シャツはもともと下着で〜〜〜といった薀蓄を言うつもりはありません笑

見た目として重要なシャツの役割は、首とスーツを滑らかにつなぐことです。

決して顔とスーツを繋げる役割じゃありません。

顔とスーツを繋いでどうする!

(上記のスーツ姿の男性は1974年の映画「華麗なるギャツビー」でギャツビーを演じたロバート・レッドフォードという俳優です。これを書いている2018年8月7日に俳優引退との発表があったため縁を感じて画像を引用しています。)

映画の舞台は1920年で、スーツ姿もその時代のものを再現しているのでしょうか。登場人物もみな高い襟のシャツを着ているので作中で違和感はありません。しかし、現代のスーツ姿と比べてみると違和感があります。かなり硬そうで、首を覆い隠すほど高い襟のシャツを着ています。首が殆ど見えないため、かなり息苦しさを感じてしまいます。フォーマルに見えこそしますが、色気のある格好良さは感じません。

女性は首が長いほど美人だと言われます。首に真鍮の輪をつけてアホみたいに首を長くするミャンマーの民族もあるくらいで、日本だけでなく、世界中でも同じような価値観だと思われます。

男性で首が長すぎると「ヒョロい」という印象を与えてしまうことがあるので、首が長ければ長いほど格好良いとは思いませんが、しかしある程度首は見えていたほうが格好がつきます。

シャツ襟の高さが与える印象

シャツ襟が顔とスーツを繋いでしまうほど高いのは格好良くありません。

しかし、首がある程度見える前提であれば、シャツの襟は高いほど「かっちり」、「フォーマル」、「キメている」という印象を与えます。

逆にシャツの襟が低いと「余裕がある」「だらしない」「ヒョロい(首が長くて体も貧弱な場合)」という印象を与えます。

ネガティブな印象ーーー「だらしない」に関してはしっかりと第一ボタンを締め、プレーンノットで小さくネクタイを結べば問題ありません。「ヒョロい」に関しては鍛えましょう。

そしてポジティブな印象ーーー「余裕がある」について、、、このブログでは色気のあるスーツ姿は「カッチリ・緊張」ではなく、「ゆったり・落ち着き」の中にあると一貫して主張していますが、まさにこれに該当します。

色気のあるスーツ姿を求めるのであれば、シャツ襟は低めを選ぶのが良いでしょう。

しかし、あくまで低めであって、低すぎるものはカジュアルすぎる印象を与えてしまいかねません。

とくに、襟が低く、首周りも大きいシャツはだらしないという印象を与えるため、避けたほうが良いでしょう。

マッチョは首が短い

もう一つ大事なことがあります。色気を出すために筋肉をつけると、まぁ僧帽筋が発達して盛り上がります。トップサイドデッドリフトなんかやってたらモリッモリになるのも時間の問題でしょう。

そうなってくると、シャツの襟は僧帽筋に乗っかるので、シャツ着用時に首の露出は一般人に比べるとかなり少なくなってしまいます。

(自分もそうです。)

あまり筋トレを本格的にやっていないときに買った鎌倉シャツは襟腰(後ろの襟の高さ)は3.7cmで、当時は高くもなく低くもなく、特に印象を与えないシャツ襟でした。

しかし、本格的にトレーニングを始めると僧帽筋がみるみる盛り上がり、更には首も太くなり、一番体重が多かった頃はシャツ襟がかなり高い位置に落ち着くようになってしまいました。

その結果、首が短く見えてしまい、フォーマルに見えるどころか、体が大きくなり、体脂肪率が増えて顔も太ったことで「暑苦しさ・息苦しさ」を感じさせるまでになってしまいました。

この人は首が短いのに襟が高めのシャツを来ているので、首が見えずに顔だけが浮いてしまっています。暑苦しく感じますし、顔も大きく見えてしまい残念です。

低めの襟のシャツはどこで売ってるか

では、低めの襟のシャツはどこに売ってるんでしょうか。。。

実際に自分も困りました。

自分がよくスーツを購入していたセレクトショップでは、シャツの衿腰の高さは基本一律で4cm〜と高めのものでした。(B&Y系列とかアローズとかシップスですね)

ツープライス系でよく利用していたスーツセレクトでは・・・低めのシャツがありました。

太いスーツのモデルほどシャツ襟が高く、細いスーツほどシャツ襟が細くなっていました。これは実店舗で店員にも聞いて、実際に比べてみたので間違いありません。

かといって、スキニーモデルのシャツでもそこまで低いというわけではありませんでした。

一つだけ、ショートポイントという襟の形がスキニーモデルの中でもとりわけ襟腰が低かったのですが、その襟の小ささから少しモードっぽい雰囲気があり、私の好きなラペル広めのスーツにあまりマッチしそうになかったので泣く泣く諦めました・・・

他にもZARAにも襟腰低めのシャツがありましたが、今度は体型が会いませんでした。肩幅狭すぎだし、腕長すぎだよ・・・

 

で、結局自分が選んだのは無印良品のシャツでした。

もちろんカジュアルじゃなくてビジネス用のドレスシャツです。

実際に襟腰の高さを測って見たところ、なんと3.3cmというぶっちぎりの低さ!

無印良品はカッチリじゃなくて、肩の力の抜けたデザインをしているという印象でしたが、まさにその通りですね。衿腰の高さが与える印象を研究した結果、襟腰の低いドレスシャツを開発したんでしょうね。素晴らしいと思いました。

ということで、今はもっぱら無印のシャツを着用しています。また、今は筋トレも減量期に入っていて、体脂肪率も落ちてきているので鎌倉シャツでも「暑苦しい」感じではなく、「カッチリ」としたイメージで着こなせるようにはなっているので、相手に与えたいイメージや、ネクタイやスーツとの相性で使い分けています。

更にこだわるとしたらオーダーがオススメ

自分は服にそこまでお金をかけたいわけではないので既製品で襟腰が低いシャツを探していました。しかし、襟腰がちょうどのものがあってもそれ以外フィット感が犠牲になってしまいます、肩幅とか。また、色柄や素材といったものも選べません。

袖丈、肩幅ウェストなどにこだわろうとするのであれば、やはりオーダーがオススメです。

中でも伊勢丹メンズのオーダーシャツがおすすめです。

店員に直接確認したところ、襟腰の高さも変更できるほか、襟ぐりの深さも調整できるようになっているので、かなり融通が聞きそうです。

※襟ぐりについて:普通のシャツがクルーネックTシャツのリブ部分に襟がついてるとすれば、襟ぐりが深いシャツはVネックTシャツのネック部分に襟がついているようなものなので、実際に襟腰が高くても、見た目として襟は低く見せることができます。

個人的な感想(恨み)ですが、麻○テーラーでシャツを作るのはオススメしません。あそこはシャツ襟の高さに関する店員の知識がない、もしくは襟の高さをいじれなさそうです。

ある程度筋トレをし始めて、鎌倉シャツ(襟腰3.7cm)が高く感じられるようになってきたときに○布テーラーでシャツを作ったのですが、襟腰の高さの説明などは一切なく高さ4.0cmのシャツが仕上がってきました。見た目が暑苦しすぎて一回も着用してません。本当に金の無駄だったと思っています。(そのまま返金対応とか修理とかしてもらわなかった自分もダメダメですが。。。)

今自分が話を聞いたり作ったことがあるオーダーシャツは上記の2つだけですが、まだまだ襟腰の高さを調整できるところはありそうです。お金があるのなら伊勢丹メンズで問題ないとは思いますが、他にも調整できそうな所があればそこで作るのもいいかと思います。(よかったら教えてください笑)

 

まとめ

シャツ襟の高さというのは今まで中々着目されなかったところかと思います。量販店だと高さの種類も選べませんし。しかしブランドによって高さはかなり違ってきますし、与える印象も全く変わってきます。

襟腰が高いシャツは「キメている」感じが強いです。

しかし、襟腰が低いシャツは「キマっている」感じがあります。(マッチョな人には。)

筋トレをしている人は首が短くなりがち→暑苦しくなりがちなので、襟の高さという視点を持って、低めのシャツを選んでみてください。試着してみれば違いがわかるはずです。

意図的にキメているのではなく、首がより長く見えてスタイルよく、キマっているように感じさせるのが襟腰が低いシャツではないでしょうか。

ここまでご覧いただきありがとうございました。!