【スーツと筋肉】肩のラインを形作る「僧帽筋」と「三角筋」

2021年9月21日

こんにちは、あつめ(@atm_152)です。

※この記事はスーツに必要な筋肉、筋肉に必要なスーツの着こなしに関連した記事です。

いろんな媒体のスーツ着こなし特集の中に「筋トレをしてスーツを格好良く着こなそう」というワードがよく出てきます。しかし、大抵は役にたちません。

「厚い胸板」「逆三角形の体」という聞き飽きていてかつ抽象的な言葉と低強度の自重トレーニングが紹介されるばかり。実際にそのトレーニングでスーツの上から見ても分かるほど体を変えられる人はいるんでしょうかね。(きっかけとしては素晴らしいと思います)

また、「どうやったら筋肉がつくのか」を解説する情報ばかりで、そもそも「筋肉がつくと何がかっこいいか」についての言及は見かけません。

従って、ここからは私が思う「格好よいスーツ姿」に必要な体のアウトラインを変える筋肉を紹介していきたいと思います。腹筋などスーツ姿では見えない筋肉は取り上げません。

そして、筋トレ情報ブログではないので、具体的なトレーニング方法についてはググってください。

 

最初はスーツの肩部分にあたる「三角筋」と「僧帽筋(上部)」です。

三角筋

メリット① 肩幅を広げる三角筋

「三角筋(中部)」の肥大はそのまま肩幅の広さにつながります。スーツの肩周りの生地にハリや丸みを生じさせて力強くみえますし、肩幅が広がり相対的に小顔になりスタイルアップに繋がります。日本人は顔が大きく、肩幅が狭く見えてしまいやすいので、格好良くなりたい全ての人が鍛えるべき筋肉といえます。

注意点① 体の厚みとのバランス

注意すべきは体全体の縦横比と体の厚みとのバランスです。縦横比についてはリンクを参照。

骨格的に胸郭が薄く肩幅が広いタイプは注意が必要です。私がまさにそれ。肩幅が広くて横幅がそれなりにあったので、薄い胸板がより薄く見えてしまっていました。「板みたいだね笑笑」と女子から言われてショックを受けた悲しい経験が筋トレにつながっています。 体の厚みがない人は肩幅を広くするのと並行して、体幹部分(胸板、お尻)を厚くする筋肉を同時進行で鍛えましょう。

注意点② 手持ちのスーツが着用できなくなってしまう

三角筋を鍛えすぎると簡単に既成のスーツが合わなくなってしまいます。特に元から肩幅が広めな人には今持っているスーツがすべて着用不可能になってしまうこともありえます。

スーツの構造上、肩(袖付け部分)はかなり複雑な場所となっており、お直しに出せないor出せたとしても高価です。めちゃめちゃ鍛えるのはいいんですが、財布と相談してからのほうが良いかも。

僧帽筋(上部)

「僧帽筋(上部)」はかっこ悪い筋肉として扱われがちです。しかし、スーツを格好良く着こなすためにマストで鍛えるべきです。

僧帽筋の盛り上がりは
①力強さ
②リラックス感
③小顔効果
↑のような素晴らしい効果をもたらします。

メリット① 力強さ

力強さについてはダルビッシュ選手のトレーナーも務める山本義徳さんも

「部位別トレーニング法 ー胸と背中、腹編ー」でこう語っています。

特にトレーニングしてなくても、胸板が厚かったり、腕が太かったりする人は結構いるものです。しかしトレーニングしていないのに僧帽筋が発達している人というのは、まず見かけることはありません。シリアスなトレーニーと、そうでない人とをハッキリ分けるのが、僧帽筋なのです。

このように僧帽筋の盛り上がりで力強い印象を与えることができます。

また、僧帽筋が盛り上がることで、良い意味で首を短く見せられます。

首の長さはスマートさの象徴ですが、長過ぎたり細すぎると貧弱に見えがちです。

 

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↑顔が小さいのであんまり参考になりませんが、左のスーツのほうがヒョロい印象のはず

僧帽筋上部を発達させることで、スマートさは若干失われるものの、力強さを強調できます。

メリット② リラックス感

リラックス感とは…なで肩のことです。スーツ姿の「色気」ってなんだ?で引用したとおり、かしこまったスーツ姿でもリラックスして見えることが重要です。

なで肩は首→肩→腕に落ちていくラインの緩やかさで肩ひじ張らないリラックス感を演出できます。

 

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一方、首から肩にかけてのラインが直角に近い「いかり肩」では緊張して肩に力が入っているように見えリラックス感はありません。(かっちりとは見えますが)

「なで肩は格好悪い!貧弱!」という意見もよく見ます。

たとえ肩幅が同じでもいかり肩とくらべて撫肩の人は肩幅が小さく見えてしまって貧弱に見えてしまいがちです。しかし、①三角筋を鍛えて肩幅を広くする②体に厚みをつける、この2つに気をつければ、力強さとリラックス感という一見相反する要素を両立できます。

 

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メリット③ 小顔効果

顔周りに大きなマフラーだったり、大きめの襟等があると、小顔効果があるというのはみなさんもよく知っているかと思います。首の横に盛り上がる僧帽筋も間違いなくその役割を果たします。

注意点① 首が短くなる

ここまでメリットを挙げてきましたが、僧帽筋を鍛える上での注意点もあります。僧帽筋の盛り上がりの分だけシャツの襟が高くなるので、首が短く見えてしまいがちです。

シャツ襟が高い位置にあれば「フォーマル」な印象を与えますが、襟で首がほとんど見えなくなってしまっては「暑苦しい」「首が詰まっている」というマイナスの印象を与えてしまいます。

 

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僧帽筋を盛り上げる場合は自分の首の長さと、シャツの襟の高さにも気を使って、首が短く見えすぎないように注意したほうがよいでしょう。

 

僧帽筋トレーニングはトップサイドデッドリフトがおすすめ

僧帽筋の盛り上がりを作る種目として、トップサイドデッドリフトが非常におすすめです。

他のどの種目よりも高重量を扱えるため、僧帽筋以外にも、背中やヒップ・ハムの厚みも一気に鍛えられ、かつ、大腿四頭筋(前太ももの筋肉)があまり使われないため、スーツを格好良く着こなすための筋肉が非常に効率的に鍛えることができます。

やり方についてはググってね(^^)